川西地区郷づくり協議会の掲げる地域の将来像 | 新たな地域拠点「川西郷の駅」を核とした地域づくりに、女性や若者など幅広い住民層が積極的に参加し、地域での「生きがい」や「やりがい」が発掘でき、それぞれ住民にとって“田舎暮らしが楽しい里”を実感できる地域を目指す。 |
地域 | 広島県三次(みよし)市 川西小学校区 : 三若町・海渡(うと)町・石原町・上田町・有原町 |
構成員 | 川西自治連合会・株式会社川西郷の駅・三次市(地域振興課・農政課) |
連携団体 | 川西地区社会福祉協議会・農事組合法人海渡・農事組合法人三若・NPO法人ほしはら山のがっこう・有限会社平田観光農園・三次市農業協同組合 |
代表者名 | 会長 平田 克明 |
事務局 | 728-0621 広島県三次市三若町2651-1 TEL・FAX 0824-69-2526 |
川西いつわの里づくりビジョン構想図(川西コミュニティセンター2006年作成・2016年修正)
地域の現状 | - 川西地区は、三次市中心地区から南へ約14kmに位置し、川西小学校区域と同一の5つの集落からなる典型的な中山間農村地域で、集落自治組織の5町内会と社会福祉協議会、女性団体、文化団体等目的別活動団体等で住民自治組織「川西自治連合会」を組織しています。
- 人口は平成27年1月現在1159人で、ピーク時の3500人(昭和30年)の三分の一に激減、高齢化率46.1%と過疎高齢化が深刻な状況にあります。
- 地区面積は42.5平方km、耕地面積は田209ha、畑27ha、山林面積2255ha(2010年農林業センサス等)で、三次盆地美波羅川沿いに広がる耕地農家数は245ですが、大半が通勤兼業農家である。観光農園や集落型の農事組合法人など新たな農業形態も展開されていきています。
- 農林業生産基盤の整備とともに、6次産業化による高付加価値生産の仕組みと場所づくり、地域拠点と農業・都市農村交流・地域内交通・地域情報などを結びつけた総合的地域コミュニティビジネスの構築が要請されています。
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課題 | - 以前地区内にあった、地域の生活基盤であり拠点機能を担っていた市役所出張所、農協支所、Aコープ、ガソリンスタンド等が撤退し、20数軒あった個人商店もなくなり、住民の日常生活に支障をきたす状況が続く中、定住条件整備が喫緊の課題となっています。
- 公共交通は通学主体のバスが市中心部まで1日4往復するのみで、日中の高齢者の買い物や通院等の際の公共交通による移動手段の確保が必要です。
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課題に対する取組例 | - 川西自治連合会では、平成18年に地域ビジョン策定委員会を設置し、男女半数の委員が住民個人を対象としたアンケート調査などを実施、「まめな川西いつわの里づくりビジョン」を策定しました。地区の将来像のコンセプトを「田舎暮らしが楽しい里」づくりとしました。
- 平成19年には、里づくりビジョンの実現をめざす専任機関「まめな川西いつわの里づくり委員会」を設置(男女半々、多年齢参加)し、住民自らが地域づくりを行う体制を整え、現在も活動しています。
- このビジョンでは、農村の田舎ならではの特性を活かした地域づくりとして、廃校を活用した都市農村交流拠点「ほしはら山のがっこう」と、農産物振興と生活サービスの維持向上を図るための農村地域拠点「川西郷の駅」を中心的施策に位置付けています。
- これまで「ほしはら山のがっこう」では施設整備とNPO法人化による運営体制を確立しました。
- 「川西郷の駅」構想では、事業推進組織を設置するとともに農家の女性を中心に平成22年5月より「軽トラ朝市(平成27年5月6周年をもって終了)」などを展開し、川西郷の駅実現化に向けた機運醸成に努めてきました。
- 平成26年11月に住民らが出資した「株式会社川西郷の駅」が設立されました。地区世帯の8割326人が出資しました。地域拠点運営を住民自らが行う地域マネジメント会社ができ、平成29年7月20日、地域が待ちに待った「川西郷の駅」がついにオープンしました。
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